いつも利用している和食の居酒屋で頼むお造りで、料理人の気遣いを知り、そこで楽しむ時間と会話の話。

やっぱり和食の居酒屋でしょ!
やっぱり和食の居酒屋でしょ!

和食の居酒屋で食べるお造り

私には、いつも利用している和食の居酒屋があります。そんなに広く立派な店ではないのですが、オーナーも料理人も気さくで、酒を飲みながらカウンターで料理を楽しむお店になっています。勿論、和の雰囲気たっぷりのお座敷もあり、暮れには忘年会もよくそちらのお店でお世話になっていました。

ある時、仕事関係で知り合った遠方の方が近くまで出張でくるということで、夕食をご一緒するようになったのです。私は行きつけであるそちらの居酒屋に予約をしました。遠方の方であること、40歳代で有ること、お酒とお魚が好きなのでお造りを出してほしいということ。そんなことを伝えておきました。当日、それはそれは立派なお造りを用意してくれていました。尾頭付きの盛り合わせお造りは、行きつけの私も食べたことがないような物でした。そして、その素材を見た瞬間、同行者である知り合いが言ったのです。「私の地方でもこの魚は有名だよ。美味しいよね」私は、彼の出身地を料理人に伝えていたのに、こちらの名物でなく相手側の特産を出したのだろうか?少し疑問に思っていました。所が、その話から、魚の名前の呼び方の違いや、獲れる場所や時期の違いなど、いろんな話に花が咲いたのです。後で料理人に聞くと、こちらの名産ばかりより食べなれた物も良いかと思ったのだそうです。それも、間違いではなかったんですね。接待と言うと、どうしても、地元の特産を食べて貰おうと思って地元を推すようになってしまうのですが、それよりも、相手も話が解って会話を楽しめる方が、ずっと有意義な時間が過ごせるのだと知りました。そして、やはりお造りと言うものの効果はすごい物です。出てきた一瞬でテーブルの上が華やかになり、見て楽しみ、食べても美味しいのですからこんなに接待に向いてるお料理はありませんよね。お酒もすすんで、その日、彼は大満足でホテルに帰って行きました。私も、勿論鼻高々です。あれだけの物を作るためには、相当の修行も必要なのでしょうけれども、それにプラス、相応の知識や気遣いを含めてくれた居酒屋の料理人に、ただただ感謝するばかりでした。